前回の記事から一ヶ月以上が経過してしまったが、その間しっかりと XF30mmF2.8 R LM WR Macro を使い込んだのでレビュー記事を書こうと思う。
というか、自分の体調的になかなか書けない時間が続いていたが、撮った写真を整理する気持ちになれたというのもある。
こんな具合にとにかくコンパクト。上の写真はフードをつけているが、つけていなければもっと短い。X-E4との相性も抜群で、解像度もよく、やっぱり最短撮影距離を気にせずに撮影できるというのが何よりも良かった。
作例
Eternaのカスタムだが、いい感じの雰囲気を出してくれている。
三月十一日に撮影したが、既に早い桜は咲き始めていた。距離としては少し離れているが、きれいなボケである。
どこまで寄れるか確かめるために桜の花にギリギリまでレンズを近づけたもの。雄しべや雌しべなどが綺麗に写っている。なんだかコンデジのマクロ撮影を思い出すような。
逆光にしてもある程度絞っていればきちんと映る。
風景でももちろん問題なく撮影できる。
こういうしっとりとした描写がなかなかうまく決まると心が躍る。
感想
もう一つよく携行するレンズに XF16mmF1.4 R WR があるが、そちらも接写が得意ということもあり使い所をどうわけるか、考えることがある。
しかしやはり焦点距離の違いが大きく、テーブルフォトなんかだと XF16mmF1.4 R WR をよく使うという結果に。逆に屋外の静物なんかを撮る際は結構寄れない場面もあったりするのでXF30mmがよかったり。
あとは重さがぜんぜん違う。XF30mmF2.8 はめちゃくちゃ軽いので鞄に軽いノリで入れて出勤、みたいなこともできるのだ。
あとは”LM”とついているだけに、めちゃくちゃAFが早く、そして静かである。もし動画撮影なんかでの使用を考えているようであればおすすめできるレンズだ。
悪い点と言えば、やはり比べてしまうのは悪いとは思うが、XF16mmF1.4 R WR と比べると解像度や立体感で劣る。「いいな」と思う絵はそこそこな打率で出してはくれるが、 XF16mmF1.4 R WR と比べるとやっぱりちょっとその点が物足りない。
とはいえ、値段・重さ・大きさでいうとかなり良質なレンズであることは間違いない。