発売から3年近く経っているので今更かもしれないが、最初に使った日のファーストインプレッションも兼ねて。作例を多めに。

　やっぱり開放で使うと、近代的なXFレンズにあるようなカリッとした描写ではなく、よく言われるように「オールドレンズ味」を感じることができる。

　ただし晴れの日の日中はX-E4だとメカニカルシャッタースピードが1/4000までなので電子シャッターを使うか、NDフィルターを使う必要がある。いちいち外したりするのが嫌なので私はNDフィルターは買わないけど、開放を狙って使いたい人は買ったほうがいいかもしれない。

　本当に、ぼやぼやっとした、輪郭が溶けるような滲み方。好みは分かれそう。

　スナップでは結構5.6くらいまで絞って適当にパシャパシャ撮るのがいい感じ。ただ思っていたよりも本体重量があるので、やや疲れるかも。いい意味では高級感があるけれど。思ったよりも重かったというのが第一印象。

　よく言われるように、絞ってやればいい感じに解像してくれる。

　後ろボケもなだらかできれいなボケ方。

　ここからは夕方になってからまた外に出て絞り開放をメインで撮ったもの。

XF30mm F2.8 R LM WR Macroとの比較

　思っていたよりも重かった、と述べたが、こちらのXF30mmのレンズとの比較になると思う。

　実際の重さとしてはXF30mmが195 g、NOKTON 35mm f1.2が 196 g なので、ほぼ差はない。なんというか、単純に持ったときの質感なんだろうか。高級感？　XF30mmの方はプラスチッキーな感じがして少しチープな感じはするので。

　解像度、最大撮影倍率、AFの点ではXF30の方に軍配が上がる。レンズの明るさの点ではNOKTON 35mm f1.2かな。2つで大きく異なるのは絞りによって写り方が大きく変わるという点だ。NOKTON 35mm f1.2の開放ではかなり滲んだ感じの絵が出てくる。それを良しとするか、雰囲気として好むか、それによって人を選ぶのだと思う。

　レンズの外観、特にX-E4 につけたときの外観としては圧倒的にNOKTON 35mm f1.2の方だと思う。

　かっこいいもん。

　このレンズ、自己満足、それに尽きるかな。

　他のレンズ、とりわけCOLOR-SKOPAR 18mm F2.8 Asphericalに興味がある。X-pro4が出てくるかどうかでもまた色変えたいけど、まぁ結局E4につけるからブラック買っちゃおうかなあとか。